NEWS/TOPICS

2020-08-04
TikTokに代表される自己防衛を是非。

日本のニュースを見ていたらTikTokが中国製だと知らなかったなどと若者が話しているニュースがありました。

確かにそうです、TikTokだろうが便利なツールを楽しく使っているだけなのだからそれを突然禁止されれば困る方もいらっしゃるでしょう。

正直私はITに弱いのでハッキリは分かりませんが、それでもTikTokだけが特別個人情報を抜き取るわけではなく、それ以外のアプリでもインターネットや家電製品でも個人情報が盗み取られる危険性は常にある世の中になりました。

そういう点では中国は大変危機感のない国で、私の知る限り一般的な民衆内にはプライバシーという概念がほとんど浸透していません。

ですから中国の便利なツールというのは、正直相当に危険なものばかりともいえます。

例えばWechatは位置情報が丸わかり、支付宝でもこれだけ浸透していれば支払いがどこでどのように行われたか丸わかりですし、デリバリーサービスの饿了吗や美团、大众点评に利用や投稿をすれば、詳しく調べれば行動履歴をバッチリ把握されてしまいます。

中国でもそうしたツールを単に便利だと利用してしまっている層が圧倒的に多いのですが、日本でも似たようなもので、それが日本で作られていないソフトばかりというのも、確かに不気味であると言えます。

安全神話が崩れだした日本でもこうした便利ツールに対する危険意識は確かに保持するべきではありますが、その一方こうしたツールが浸透すればより便利な世の中になることも事実で、便利さと危険は表裏一体と言えるのでしょう。

しかし、少なくともどういう情報が流れてしまうのか、これはこのアプリで使用して、これはあっちのアプリで使用する、などリスクを分散させたり、そのものの本質をきちんと理解する必要はあるでしょう。

私には中国でこれだけ浸透していても未だに、中国でキャッシュレスサービスを利用しないという、ちょっと変わった知り合いがいます。

私はこれを聞いてちょっと変わった人だなあ、と感じてしまったのですが、逆に言えばそれだけリスク管理を徹底しているとも言えそうで、これを変わった人だと思っている時点で、自分にはリスク管理ができていないのかもしれないという奇妙な不安に駆られたものです。

彼は手元に常にiPadを持っているような、正真正銘の近代的ビジネスマン。

そんな彼ほど私は徹底できないとは感じさせられましたが、それでも個人個人が何をどう使っているのか、どういう危険が潜んでいるのかを自制しながら把握しながら判別していかなければいけない時代になっていることは間違いないかもしれません。