本日時点で中国においてのオリンピック関連ニュースで個人的に面白いと感じた記事を列挙してみたいと思います。
・バレーボール女子の選手が日本へ出国
・フェデラー、東京オリンピックを最後に引退へ
・日本の記者が防疫の緩さを指摘
・アメリカのバスケットの練習試合でナイジェリアに敗れる
・オリンピックは3会場で観客の受け入れを許可
・中国代表選手が続々と日本へと出国
こんなところでしょうか。
これらは人気記事のトップ15くらいにランキングされているニュースです。
競技単体としては、国内女子バレーの人気、それからテニスやバスケットボールに注目されている事が分かります。
それから選手団が日本へと入国したり、その調整や受け入れ措置の体制について注目が集まっている事も分かると思います。
全体の雰囲気としては日本と似ていて、果たして中止なのか、延期なのか、それとも開催されるのか直前まで揺れた状況であったので、盛り上がりとしても今までのスポーツの祭典と比較してどうか、と言われれば微妙だなあ、というところです。
そんなピックアップした記事の中で興味深いのが日本の記者が防疫の緩さを指摘した、という記事です。
内容を見ると日本の記者が云々というよりも、外国人との文化や言語の違いが起因するなどで、その防疫の体制があまりにも疎かであることを指摘しているものです。
実際に中国の選手が宿泊する施設には一般の観光客が出入りしていたり、接触に関しても措置が緩く心配しているというニュースが日本でも取り上げられていました。
彼らの感覚でそれまでの体制が厳しかったこともあり、その差に驚くことはもちろんですが、実際にそれらが事実であれば日本での対策も相当にザルだと言わざるを得ません。
個人的にも昨年の年末に日本に帰国した際、中国への入国があれだけ厳しかったのに、日本入国時はレンタカーを使ってアッサリ帰宅できてしまったことがありましたが、自由主義とは言えあまりの緩さで、逆に戸惑いを覚えたことを思い出します。
さすがに今ではある程度体制としても厳格なルールなどが定められてはいるのでしょうが、実際に外国の選手からそのような声が上がっている訳で、違和感や不安感を抱かせる結果になっているかもしれません。
そういう意味でも、このオリンピック開催は、外国のスポーツ選手が数多入国する訳で、万が一彼らが感染したのであればどう責任をとるのか、その点において日本の対応は危機感に乏しいと指摘されてもおかしくありません。
さて、その中国でのニュースですが、やり玉に上がっているのが、アフガニスタン代表が羽田空港に到着した際に一般の乗客と混じっていたというのです。
更に入国後もそのままターミナル内に滞在しており、コーヒーショップにもトイレにも自由に出入りできる状態、即ち接触が簡単にできてしまう状況だったというのです。
その中で立憲民主党の逢坂氏がこの状況において与党を批判しているシーンや、空港職員が対応に追われているシーンも多くニュースに取り上げられています。
しかし、日本でそれらが大きく取り上げられたかと言うと、今のところ、少なくとも私の目にはありません。
調べてみたところ、固有名詞などを入力することでニュース記事が出てくるくらいで、中国でトップ入りするほどの報道に比べると、かなり注目度に欠けるニュースになっているようです。
現時点ではそれらの選手団からは陽性判定は出ていないということですが、体制を指摘されてしまうようでは残念です。
どんなに厳格な体制を整えていようと、この時期にオリンピックを開催すれば批判されてしまうことはやむを得ませんが、それでもあまりにお粗末なシーンが注目を浴びてしまっている状況には無念さも感じてしまうところです。