中国でのリモートワークに広がりを見せません。
弊社でも中国事業はどうしてもリモートワークを実施することができず、出張などの不要不急は控えているものの、企業によっては現地に来て打ち合わせしましょう、という相手が少なくありません。
既に一部の中国人従業員はコロナってなんだったっけ?状態なので逆に怖いのですが、それでも家族を持った中堅社員はまだその陰におびえながら、それでも前向きに職務に取り組んでくれているのが幸いです。
リモートワークが進まないのは、正直なところ社員の資質によるところが多いのは間違いないでしょう。
事務所内でもリーダーがいるかいないかで会社の雰囲気はガラッと変わってきてしまうのが実情です。
私は例えば20人のオフィス規模であれば、3、4人をリーダーに据えます。
そのリーダーがそれぞれ横のコミュニケーションが取れればバッチリなのですが、そこがどうしても難しいのが中国ならではの課題でもあります。
リーダーとなるべく人材は短絡的な待遇面などだけではなく、高いモチベーションを持ってくれるのは中国でも日本でも同じように感じます。
やはり中国ではリーダーのコミュニケーション能力が一つの課題になりそうです。
お客様には対応できるのに、社員Aと社員Bの横の対応が疎かなので、現地に行っても事前に社員Bがしてくれていた資料を社員Aは用いません。
なぜなら横のコミュニケーションが取れていないため、社員Aにとってその資料を説明できるだけの知識がないからです。
これは中国での大きな課題になりますが、リモートワークについての話では問題はここではなく、その部下たちをまとめ上げることに焦点が当たります。
古代的な職場環境ですが、上司に見られていないと仕事ができない下部社員があまりにも多いのは、中国の商習慣、ビジネス対応で最も残念な部分。
これは何も私の会社への愚痴ではないのですが 笑
中国は大きな発展を遂げた大国となりつつありますが、やはりこうした一人一人の職務へのモチベーションというのはかなり維持が難しいと言わざるを得ません。
トップがリーダーを越えて指示を出すわけにもいかず、やはり大変ではありますが、リーダーがそれぞれに研修を行ったり、中国では未だに存在する飲みニュケーションなどで関係性を育むといった工夫が必要なようです。
こう考えるととてもリモートワークが機能するとは思えませんね。
もちろんITの発展が特に著しい中国ですし、それぞれ若手でも高い職務意識を持っている人材も数多くいます。
こうしたポイントを加味しながら、企業が独自のアイデアで日進月歩で歩みを進めていくことが大切なのかもしれません。