つい先日、温浴体験として、大阪の中心部に位置するスパワールドさんへ行ってきました。
コロナ禍以前には中国人のお客様をお連れして、日本国内の温浴施設の視察に度々同行させていただいていたものですが、その中でも是非行ってみたい、と人気のあったのがこのスパワールドさんです。
現在は中国でも温浴施設に関わらず、和風の設計様式というのはかなり馴染みのあるものです。
もちろん日本人からすれば、違和感のあるものも少なくありませんが、言い始めたらキリがありません(横浜中華街だって中国人からすればなんとなく中国っぽいもの)
郷に入っては郷に従えです。
さて、そんなスパワールドさんがなぜ中国人の間でも支持を受けるのか、それは普通じゃないから、ということに尽きるのではないでしょうか。
我々のような日本の温浴事業の関係者であっても、このスパワールドさんの様式は、他に類を見ない、ある意味別格の存在です。
毎度毎度、ダラダラとした論評になってしまうので、本日は端的に良いところを。
まず何といっても、入館料が安いこと。
オープンして10年が経過しているようですが、館内はまだまだ十分真新しさも感じられますし、この館内面積からすればかなりお手頃だと感じざるを得ません。
入館料は1,500円、岩盤浴は別途800円(土日祝1,000円)で、この立地ですから、かなりのお得感があります。
それから、何といってもヨーロッパ風情の特徴的な浴場。
この日は男性はヨーロッパゾーンの浴場体験となりましたが、まず何といっても面積が広い。
この時期、換気を実施するとわずかに寒さがありましたが、初めて体験した方は迷子になること間違いなし、です。
浴場で迷子になるなんてことは、やはり唯一無二といった感じですが、浴槽の種類も豊富です。
人工温泉を使用したイベント風呂、長方形のツボ風呂、バイブラ、滝つぼ風呂、水風呂、ハーブ風呂などなど。
これらの浴槽ラインナップもあまり他では見かけないようなものが多く、とにかく飽きることがありません。
最近ブログに上げ続けている水深の話ですが、実はこのスパワールドさん、それぞれの浴槽水深が違うのです。
時間の都合上、あまり深い考察はできませんでしたが、明らかに違いをつけて飽きさせないつくりをイメージしている印象です。
岩盤浴エリアは撮影禁止だったため割愛しますが、こちらも豊富な種類の岩盤浴が目白押しでした。
それから別途料金にはなりますが、こちらも広いスペースを利用したプールエリア。
やはり対費用で考えても、かなり満足度の高い施設です。
当たり前の施設は当たり前にラインナップされながらも、全てに特色は残されているのが最大の特徴といえるでしょう。
私はヨーロッパの温浴施設には精通していませんが、おそらく様々なところにこだわりがあるのではないでしょうか。
投資コストも相当なものとなっていそうです。
それから、忘れてはいけないのが、冒頭でも述べた様に、すでに10年が経過した施設であるということです。
これは多くの中国人関係者さんが視察に訪れるたびに口に出されることですが、施設の維持管理は日本の運営の最大の特色でもあり、スパワールドさんも多聞に漏れず立派な状態を維持されています。
最後に精算機について。
100円リターン式のロッカーが多い点では入退館のシステムはやや旧式っぽい印象を受けましたが、従業員コストをあまり使わないような自動化がされていました。
非接触型ということで、このコロナ禍にも合致したといえる自動精算システムです。
インバウンド向けなのか英語、中国語、韓国語にも対応しています。
中国の温浴コンサルをしている私からすれば、なんとなく嬉しい気持ちにさせられるシステムです。
多くの温浴関係者にとっても、このスパワールドさんの特徴というのは学ぶべき点が多く存在している完成度の高い施設と言えるのではないでしょうか。
過去の温浴体験記はこちらから↓
浜松市湯風景しおりさんの体験記。 – JNG (jng-chenqin.com)
スパ・ラクーアさんに行ってみました。 – JNG (jng-chenqin.com)
上海浦東新区にある温浴施設、湯里来。 – JNG (jng-chenqin.com)
極楽湯碧雲温泉館へ行ってみた(2021年11月)。その1 ~極楽湯の現在地~ – JNG (jng-chenqin.com)
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