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2020-07-04
香港の次はシンガポールか日本かそれとも海南島?

中国の政策を見ていると、香港という媒体を中国は面白く思っていなかったのではないかとも感じるほどの強硬策です。

政策についてはゴチャゴチャ言うのは避けますが、我々ビジネスマンとしてできることは、その防護策や対応策。

経済と政治は切っても切り離せない問題ですが、それをあれこれ言っても仕方がない、そんなときこそ前向きに、冷静にならなければいけません。

香港ではそれどころではないだろうし、申し訳ないと思いますが、それでもビジネスに積極的な話題に敢えて持っていくならば、香港の金融市場の地位を今後どこが得ていくのかということです。

言語的な部分で、脱中国という点では、やはりシンガポールが一番手に名乗りを上げるのは普通のことでしょう。

日本は残念ですが、国家としての対応が決して早いとは言えないので、法人税の高さや言語的な面も手伝って、出遅れてしまうことは間違いないように思います。

私はこうしたときに地方政府ができる限りの対策を講じて経済発展のために積極的な受け入れをすべきと思いますが、人気取りばかりが頭にあったり、受け入れ態勢を整えることまでに時間がかかることで難しいでしょう。

韓国の済州島や釜山なども名乗りを上げているようですが、現実的ではないでしょうし、日本と同じくコロナの影響で今どうこうしようがないかもしれません。

大穴とまではいきませんが、中国共産党が明らかに推しているのは海南島ではないでしょうか。

下地でいえば深圳は既に出来上がっていて、香港と距離的にも近いのですが、発展度合いでいえば既に香港を追い抜いていて、ここには逆に勝手に企業の流入が自然発生的に起きるでしょう。

中国が推したい、取って代わらせたい、という意思を持つのであれば、海南省はうってつけです。

まずは国内で停滞している建設業、不動産業がこの地ににらみを利かせているのは、ここ数年の投資家の動きで間違いありません。

ホテルやマンションの建設計画をたびたび耳にします。

観光という位置づけでも香港の数倍の面積を誇り、中国は海南島をアジアのハワイとする計画もありました。

ビジネスマンの性ですが、恐らく海南島が何らかの役割を担っていくのは私はかなり間違いないのではないかと肌で感じています。