近年、日本では空前のサウナブームと言われています。
健康ランドから始まった温浴ブームはスーパー銭湯へと変遷していきましたが、それとはある意味別ルートで長きに渡ってその存在を確立している都市型サウナ施設。
最近では芸能人の方がサウナ好きだとかで特番を組まれたりしていますが、健康ランドのような滞在型で、サウナだけではなくスーパー銭湯のように広くて清潔な浴室があり、高単価ではあっても様々な施設があって常連さんから根強い人気を誇るサウナ業界。
最近では様々な種類のサウナが用意されていたり、女性専用のサウナがあったりと、決して大きな一大産業と言うわけではない温浴業界ではありますが、それでも【サウナー】は増え続けていて、大きな支持を獲得しています。
日本ではスーパー銭湯のような一般的な温浴施設でも、ただお風呂だけに入るのではなく、多くの方がサウナを体験されます。
先日のスパ・ラクーアさんでも数種類のサウナ施設があったりと、サウナを求めて温浴施設に来館される人も少なくありません。
日本のサウナでは多くの場合は冷水風呂とセットになって、サウナと冷水風呂を繰り返すことによって、肌を引き締め、新陳代謝を活性化させ、リフレッシュする効果がありますが、健康のためでもあり、ただただその快感に病みつきになっている人も多いのではないでしょうか。
さて、中国のサウナですが、地域にもよるのでしょうが、そもそも「サウナ」という言葉があまり大衆的に受け入れられていません。
その理由の一つが、「サウナ」(桑拿)は中国では性風俗施設の総称として呼ばれることがあり、前向きなイメージで受け取られることが少ないケースがあるのです。
サウナに対する一般認知度が低いことからも、そのマイナスイメージを払拭することができていないとも言えます。
「サウナが好きなんだよね」などと言っても、相手に怪訝な表情をされることがほとんどでしょうし、日本のような【サウナー】が一般的に認知されていません。
日本でこれほどサウナが盛んだということも、業界関係者でなければあまり知られるところではありません。
ところが、「韓国式サウナ」と表現をすると、全く違った話になります。
韓国式のサウナは「桑拿」ではなく「汗蒸」、日本ではどちらかというと「岩盤浴」に近いイメージになります。
何をどう線引するのかは難しいところですが、韓国のテレビドラマの影響が強く、一般の人々の認知度も高いようです。
私は韓国ドラマを見たことがありませんが、タオルをこのように巻いて岩盤浴を楽しむシーンがあるようで、一時期の中国の温浴施設で相当数の老若男女のお客さんがこうしてタオルを巻いていたのは印象的です。
日本でももちろん岩盤浴も根強い人気はありますが、日本の【サウナー】のように水風呂とサウナを交互に入るサウナの楽しみ方は、中国での人気獲得には至っていないのが現実です。