NEWS/TOPICS

2020-11-18
隔離生活覚悟の訪中。

私のように中国と日本を往来しながらビジネスを展開している人は少なくないと思いますが、中国入国後に強いられるこの14日間の隔離生活は大変なものでした。

やはりビジネスマンとして、14日という期間はあまりにも長く、無駄な時間となってしまいました。

今日はその隔離生活について、経験をお伝えしようと思います。

関西国際空港からの渡航になりましたが、事前に受けていたPCR検査の陰性証明以外に、チェックイン前にQRコードにて健康码(健康コード)を読み取り、中国での住所やパスポート番号、名前などを入力させられます。

通路が左右に2つある大型の飛行機でしたが、乗車率は8~9割程度で、家族連れや中国人の方の姿もありました。

客室乗務員は全て防護服に完全に身を包んでいて、乗客にも防護服に似たものを着用している人が数名見受けられましたが、機内でのサービスとして飲料の提供などは行われ、防護服のものものしい格好以外は普段と変わりありません。

それでも、心なしか張り詰めた空気と共に浦東空港へは無事に到着しました。

未知の体験に緊張感が高まりますが、飛行機内で長時間待たされるようなことはなく、一定の人数にまとめられて降車を促されます。

まずは健康状態や、過去14日に海外渡航歴などを対面でヒアリングをされます。

もちろん相手は防護服に身を包み、中国語オンリーではありますが、翻訳器なども駆使しての対応です。

その後、長い長い通路を歩きますが、パーテーションなどを隔てて一方通行が厳守され、屋外に設営されたプレハブ小屋内でのPCR検査が実施されます。

結果を待つようなことはなく、いつもと同じように通関を通り、バッゲージを受け取ります。

再び一方通行の通路を歩かされ、再び健康コードの読み取り、同じような情報を入力させられますが、これはホテルのチェックイン時にも繰り返されます。

微妙に違う健康コード先で、管理する部門によって若干異なるシステム体制のようで、いずれにしても、毎回毎回入力が結構面倒な役割なのがこの健康コードの存在でした。

2回目の健康コードを入力すると今度は隔離施設となるホテルまでのバス振分けに待たされることになりました。

浦東新区、長寧区などの区ごとにエリアが分けられ、更に中国に居住地がある人、ない人、家族連れ、の三組に分けられました。

これは隔離機関による違いとなりますが、このデータは公安に送られるようです。

居住地がある人は14日の隔離期間の後半7日を自宅による隔離対応にすることができ、私はここに該当しました。

居住地がない人は自動的に14日は全てホテルでの隔離生活となり、家族連れの場合は特例で3日間(曖昧ですが)のホテル隔離後に自宅などに戻されます。

これは子供への影響などを加味した対応と思いますが、これに限らず中国では特に子供にやさしい対応が目立ちます。

ホテルにチェックインをしたのが午後7時過ぎの離陸から、6時間が経過した午前1時ごろ。

特にバス待ち時間が長かったようですが、これはどちらかと言うと、中国特有の段取りの悪さが影響しているように感じられました。

この間すべての対応は防護服に身を包んだ担当者で、何だかものものしい雰囲気が常に漂っていたという印象でした。