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2020-10-20
迷惑メールの増加と中国の景気。

迷惑メールが以前より大幅に増えていることはこのブログでも何度となく注意喚起をさせていただきましたが、本当に気分の悪いものです。

実は中国でも先日記事にしたように迷惑メールが増えています。

ハード側からの詐欺手口は中国では難しいこともあり、手段は様々で弊社の中国事務所でお世話になっているPCセキュリティの会社のP社長に話を聞いてみました。

最近は中国でもフィッシング詐欺系の手法が出ているようですが、やはり突破しなければいけないセキュリティが日本より多く、ハード側からの攻略が若干困難なようです。

私も使用していますが、大手の中国系銀行はスマホと、口座と身分証の紐づけが相当きちんと実施されていて、ショートメールによるセキュリティコードまでを把握することが難しいこともあり、詐欺を図ろうにもかなりの接近戦になるためリスクが高いとのこと。

結果中国の詐欺が試みるのはソフト、要するに人間そのものに迫って騙すという古典的にも思えるようなもの。

例えばインターネットショッピングで何かを購入させるように促して、振り込みをさせたまま、商品を送らずに振り込まれた現金のみを持ち逃げする。

また、インターネットだけではなく店頭で取り寄せをすると偽ってお店を倒産させるなど、インターネット上で詐欺を働くことが難しいため、接近戦で直接顧客を騙すような手口が未だ横行しているのです。

投資詐欺もまだまだ流行しています。

甘い話で投資話を持ち掛け、投資先と一緒になって詐欺を働くケースで、これはコロナ禍で零細企業のオーナーと屈託して行い、詐欺を計画した人物自体は身分がハッキリしないまま雲隠れするため、捕まえにくいとも言われるようです。

コロナによる不景気がちょっとした小金持ち、もしくは相当な資金力を持つオーナーに対して詐欺話を持ち掛けるという、かなりの接近戦を図る訳です。

一方で怖いのが、日本で流行しているクレジットカード決済を利用する詐欺は中国人が取り計らっているのかも、とP社長。

もちろんこれは確信的なものは何もないため、P社長の個人的な意見にすぎませんが、中国でもその手の詐欺グループで話題になるほど日本のセキュリティが甘いという認識があるとのP社長の意見。

何となく納得できるような怖い話ですが、実際に中国とは言わずともネット系詐欺手法に強い海外基盤が計画する可能性はあるかもしれません。

今回は正確な話ばかりではありませんが、昨今のコロナ禍と日本でのセキュリティの甘さに付け込んだ詐欺や迷惑メール系のフィッシング詐欺の連鎖、それから日本が格好の的になるだけの情報は既に海外における詐欺グループでも、周知の事実になりつつあるようです。