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2022-03-21
設備設計と温浴施設の設備設計

◆温浴施設の設備設計、コンサル業。

中国には数多の設計会社がたくさんあります。

ただ、中国での温浴施設の専門設計会社は聞いたことがありませんが、酷いのは多くの温浴施設の設備設計図面が、専門的な見地で一切考察されていないようなシロモノであることです。

中国には「設計院」と呼ばれる企業、機関があります。

以前に設計業務の営業許可があると述べましたが、弊社の許可はあくまで単純なCadを用いた設計業務を行うことができる、だけの話です。

弊社ではそうした建築許可の承認印を押せる許可はありません。

◇温浴施設の設備設計がレベルの低い理由。

簡単に言うと、中国の「設計院」とは設計図書の承認(押印)、建築申請できる機関のことです。

一般的には彼らの承認のある正式な設計図書がなければ、実際の建築業務(内装はOK)が認められません。

そのため大きな規模の建築設計を受注した場合は、それらの承認業務や押印は別途としています。※実際にはもっと細かい規定あり。

設計院は当然ながら企業の規模が大きいこと、小さい設計案件に関しては手を抜く(受注額が低いため、新人が担当する)傾向が一般的にあるように思います。

そのため、特にデザインに強い設計会社は、設計院に建築許可の承認印をはじめ、消防、構造など、中国法規に適合しなければならない複雑な設計部分を外注依頼してしまうことが多いようです。

その中には設備を設計院に依頼してしまうケースも少なくありません。

◆温浴設備の設計を一般的な設備設計に依頼してしまう。

もう一つの原因は上記の見出しの通りです。

空調やエレベーター、照明といった館内全体の設備設計と、温浴施設の設備はどうしても畑が違います。

日本では細かい規定もあり、それに則った設備設計が展開されていきますが、公衆浴場法がない中国では大げさに言えば、温浴設備については何でもいい訳です。

ボイラーはともかく、ろ過循環やその配管、アイテム装置などが、重視されることがありません。

かといって、その温浴施設の設備設計に対してアレコレと要望を出すことも簡単ではないでしょう。

特に日本の建築設計会社さんが、建築プランに合わせて全ての設備設計を外注、アウトソーシングして製図をお願いしようと考えるのは無理もありません。

しかし、温浴施設の設備と、冒頭のような一般的な設備を混同されてしまってはいけません。

中国でのアウトソーシングでは、恐らく依頼相手は、何でもできます、大丈夫です、と言うでしょう。

ただ、それが日本と同等の設備設計のレベルであるかは疑問の余地が大いにあります。

法律もない、日本と常識があまりに違う海外での温浴施設の設備設計は、ぜひ弊社のような専門の温浴設備設計にご依頼ください。

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