上海市でのロックダウンが始まって、企業経営では様々な問題が噴出している真っ最中です。
個々の生活はもとより、企業を管理する立場からすると、山ほど課題はありますが、社員のモチベーション管理は困難を極めます。
中国でのコロナウィルスとの戦い方を見ていると、これまで日本の状況とは全く異なるものだったので、対コロナの経営方針も日本とは一線を画するものであったと感じます。
例えば時差出勤、在宅勤務、テレビ会議の頻度なども日本と比べると格段に少なかったと感じます。
ところが、ここにきての状況を見れば、やはり少なくとも日本と同じように在宅勤務の下地は整えておくべきだった、というお声がよく聞かれます。
私の知り合いの企業では一家離散に近いような状況で、企業機密を持ち出さないためにPCなどは全て会社内での管理となっていて、この状況に対応できていないと嘆いていました。
中国でのこの混乱を見ていると、やはり中国はまだまだ経済的先進国になりきれていないなあ、と感じさせられる部分があります。
政治的な部分は全く除外したとしても、情報分野ではけた違いの技術能力があり、貨幣価値も高まっています。
多くの日本企業は冒頭のように企業機密の漏洩や、人材流出を恐れる傾向も未だ強くあります。
上に政策あれば、下に対策あり。
これは中国でよく聞かれる言葉ですが、やはり政治機関ではない経済活動者としては、あらゆる対策を講じる必要があります。
弊社の中国事業部もモチベーションこそギリギリを維持していますが、大混乱のさなかです。
ああ、中国はこうだから大丈夫だ、という妙なバイアスがかかっていましたが、不満を抱えるではなく、やはり常に対策を講じておく必要があることを痛感させられます。
弊社の中国部門はコンサル、設計業務、設備販売が主要事業となっていますが、設備販売業務は工場が上海外にあるため、そこまで大きな混乱はありません。
しかし、全体としてやはり(社員の)停滞感が否めません。
そのため、一度自由参加で、時間の都合のつく社員を集めてリモート食事会を開催しました。
コロナ禍当初に日本でもいくつか見られた取り組みですね。
キリがないので今回のみの取り組み、としましたが、意外なほど好評でした。
やはりこういう状況になってこそ、世界中どこでも考えることは同じです。
今上海の社員らは、他社との触れ合いを求めているのだと再確認できました。
弊社としては、何事も前向きに取り組む精神は社員一同持ち続けているつもりです。
このようなときこそ、前向きに行こうじゃないですか!、、、と声を掛けたところです。
しかし、こうした在宅勤務の環境を整えきれなかった企業管理者の責任はどうしても感じてしまうところです。
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