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2022-06-30
温浴施設のランニングコスト。

◆温浴施設の主要なランニングコストとは?◆

これから温浴施設を開業したいと考えているお客様とお会いして、まず初めにお話をさせていただくのが、温浴施設のランニングコストについてです。

当たり前ですが、弊社が関わったお客様には是非とも温浴施設の運営を成功させていただきたいからです。

温浴施設に関わらずとも、施設開業や改装計画時には、売上をどう上げるかにフォーカスしてしまいがちです。

客単価や集客数による売上計画は比較的ポジティブな計画課題である反面、運営コストというのは、どちらかと言えばネガティブな思考に繋がりがちではありますが、よりよい施設(特に投資回収の面で)づくりの上で、ランニングコストについて目を背ける訳にはいきません。

温浴施設のコンサルティングを名乗る代わりには、温浴施設の設備についてのプロフェッショナルでなければなりません。

温浴施設にとっての設備は、衛生管理上で最も重要なポイントでもあり、かつ、同時に温浴施設のランニングコストに直結する、施設運営の最重要のキモでもあります。

そのランニングコストが、水光熱費や電気代なのです。

◇温浴施設にとっての水光熱費◇

温浴施設にとっての水光熱費は、一般的なスーパー銭湯の場合で総売上に対して約2~3割と言われています。

これは施設の規模や運営方法によっても大きく異なります。

例えば同じ温浴施設であっても、ホテルや旅館、健康ランドであればスーパー銭湯とのコストバランスは当然異なります。

ただ、いずれの運営形態でも同様に言えるのが、水光熱費は閑散期と繁忙期に関係なく、最低限、一律、必要になるものということです。

例えば同じサービス業であっても、例えば飲食店の主要ランニングコストは食材費、家賃、人件費となります。

家賃や人件費はどのような業態でも似たようなものなので割愛しますが、その店舗ごとに特徴が表れるのは食材費です。

しかし、飲食店の食材費は顧客満足度に直結するようなコストである一方、

温浴施設の水光熱費は必ずしも顧客満足度に直結するようなコストではないのです。

浴槽の温度が1度低いからと言って、顧客満足度が下がるとは言い難いですし、10トンの浴槽水が11トンになったからと言って、即ち顧客満足度が高まって、売上が上がるという訳ではありません。

◆最低限、絶対に必要な水光熱費◆

また、温浴施設の水光熱費は、利用者数の過多に関係なく最低限必要なコストでもあります。

端的に言うと、温浴施設の水光熱コストは、シャワーと浴槽の補給に対して必要となります。

シャワーの給排水量は当然集客数によって上下しますが、浴槽にお湯が張ってある状態は集客に関係なく維持、準備しなければならず、基本的に常時必要なコストと言えます。

上記の最低限必要なコストが入客数(シャワーやオーバーフローによる給排水量)に比例して増加していきます。

もちろんこれは単純に水道代だけではなく、浴槽の保温に必要なガス代(重油代・光熱費)や、設備を運転するための電気代にも同様のことが言えます。

先述のように飲食店を例にすれば、もちろん過度な発注量で廃棄が増えてしまうような場合は無駄なコストにはなりますが、基本的には集客数に応じて売上と同時に食材コストが増加するのとは、仕組みが若干、異なるわけです。

◇第三者による客観的かつ専門的視点を導入◇

改めて言うまでもなく、これらのことは、温浴施設を運営しているオーナー様や施設管理者様は当然知っているはずです。

ですが、なかなか具体的に改善するまでには至りません。

私なりに推測すると、それにはいくつかの理由がありそうです。

一つは、機械設備が相当に専門的であることで単純に敬遠されがちである点。

もう一つは、資金を捻出できない、という点。(資金が莫大に必要になると思い込んでいる

前者は第三者の視点で弊社が中立の立場でアドバイス、計画を立てることが可能です。

後者についてはコスト削減のエビデンスがあれば、融資を受けることが可能です。

実際に大手ホテルチェーンなどは既存施設買収の費用とは別で、後の改装工事などでコスト削減による経営改善を条件に融資を受けることがあるそうです。

また、私は過去に設備会社に勤務していましたが、正直に言って、設備会社も(おそらく設計、工事会社も)改装工事には慎重になりやすい傾向があります。

それは新規に比べてリスクがある(儲からない)からであったり、施設側としても現況を知らない第三者に相見積もりを依頼することが難しく、費用が高額になってしまうケースも少なくありません。

しかし、実際に施設側としては重油代などのインフラコストも上がっており、無駄なコストを省くための改修工事はメリットしかないはずです。

弊社のような第三者の声を取り入れることで、コストカットの可能性を模索し、必要に応じて工事会社の選定などもお手伝いさせていただくことで、工事費用を抑えることも可能です。

日々の運営で設備に手が回らないというのは、理解できることですが、こうした専門的な見地を利用してよりよい施設づくりを行うこともまた生き残りに必要なことでもあるはずです。

是非弊社により良い施設づくりのお手伝いをさせてください!

↓温浴施設の水光熱費、コスト削減、改装工事、運用方法の見直しは、是非弊社までお問い合わせください↓

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