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2021-07-26
浜松市湯風景しおりさんの体験記。

連休を使って少し用事があって浜松市へ。

温泉風呂録さん、ネーミングが素晴らしい
先月はラクーアさんの体験記を書きました

浜松市は温浴施設の激戦地です。

そんな中タイトルの通り湯風景しおりさんへ行ってきました。

4連休ということもあり、ご覧の通り駐車場は満車

オープン当初にも訳あって体験したことがあったのですが、当時としてはかなり先駆け的な存在で、内装も和でまとまっていたのを覚えています。

オープン当時は新鮮で感動を覚えるのですが、当然のことながら徐々に時代が移り変わり、他の新店ができてしまったり、新しいブームが誕生してしまうので徐々に新鮮感が薄れてしまうのも事実です。

私は中国駐在経験が長かったので、日本の温浴体験に空白ができてしまったのですが、駐在する以前(10年以上前)に感動を覚えた施設にふらっと立ち寄って、「あれ?あの当時は感動したのになあ」と気が抜けてしまうことも実際に結構あります。

以前湯風景しおりさんに立ち寄ったのはかれこれ15年近く前なので、元々の施設がどんな感じだったのか忘れてしまったのですが、湯風景しおりさんはオープン後数年でリニューアルを行っています。

こうしたリニューアルの取り組みは、温浴業界全体で数年前からかなり流行しているように感じます。

温浴施設はオープン後が最も集客力があり、数年でガクッと落ち込むような業種ではないものの、徐々に集客が落ち込んだり横ばいであることが多く、ライバル店の進出に影響が出ることもあります。

厳しい戦いの中で生き残るため、また、さらなる成長を遂げるためには地域の方々を飽きさせない取り組みとしてのリニューアルを実施するケースが少なくありません。

過去の記事を見てみると、この湯風景しおりさんは、2015年で迎えた10周年を節目としてリニューアル工事を実施、3ヶ月以上の時間を費やしていたようです。

全体的な感想を先に言ってしまうと、温浴施設としての完成度はかなり高く、リニューアルをしたとは言え、とてもオープンから15年以上経っている施設のようには、とても見えません。

かなりのケアをされているということが分かります。

それから、床材などはかなり特殊な材質を用いているように思います。

足元に負担のかからない材質で、浴室内はよく見るものですが、滑りにくい材質を使っているように感じました。

また施設の面積的には最近少し流行しているような大型店と比べると小ぶりなはずなのですが、浴室がとにかく広くとってある印象です。

14種類ほどの浴槽がラインナップされており、私のような風呂オタクには大満足の仕様です。

サウナも3種類もあり、今回はイベントで不感温度風呂を実施中でした。

不感温度風呂は体温と同温度に設定をすることで、お風呂に入ることの疲労感がなく、さっぱりできるので個人的にはオススメです。

これがワタシ的にはとても大満足で、特にサウナ入浴後に水風呂→不感温度風呂と体を慣らすとすっかり心地よい気分となります。

また野天風呂と呼ばれる屋外風呂ブースも浴槽が豊富で、人気の炭酸泉はもちろん、人工温泉、壺風呂、シルク風呂などの人気の浴槽が配置されています。

そして、何と言ってもこの湯風景しおりさんの最大の特徴は、浜松市の中心部にほど近い立地にも関わらず、森に囲まれた景観がまさに圧巻なのです。

そうそう、男性の洗い場は「湯風景」と呼ばれるステップを降りた場所にも数箇所配置されていて、これがまた何とも言えない味わいです。

温泉旅館のような開放感がある洗い場というのは、なかなか他店舗にはない特徴ではないでしょうか。

洗い場をピックアップすることなんて殆どないのですが、特筆すべきラインナップの一つです。

聞くところによると運営オーナーが元々持っていた高台の土地の有効活用だそうで、幹線道路から一本入った道にあることで、都会の喧騒が忘れられる最高の立地でもある訳なのです。

とにかく風呂に入るなら湯風景しおり、ということで、浴槽ラインナップも景観も大満足なのですが、入浴料もなんと750円とかなりリーズナブルに感じます。

気になるのは岩盤浴がないこと、限られている面積であることで今回のようにお客さんが多い時間帯は食事処が混雑していたりと、致し方ないことではありますが館内のボリュームは近年できている新店と比較すると若干寂しくもあります。

リクライナールームや漫画コーナーなどの動線がやや奥まっていて、案内が少ないようにも感じてしまった部分がありました。(たまたまやっていた大福コーナーやイベントで若干遮られていた可能性も)

それでもとにかく圧巻の浴場、景観はこの激戦区にあっても人気を誇る理由が分かります

それからインターネットで従業員さんの案内がどうのこうのとクレームじみた書き込みがありましたが、今回ちょっとしたことがありまして、とある女性の従業員さんが私にはわざわざ声を掛け、館内を案内してくださいました。

全体的に丁寧な対応だなあと感じた次第でした。

ここからは雑感です。

古い施設ということもあり、チケットを購入する昔ながらのシステムで、帰宅時はそのまま通過してレジを通らずに帰れる館内現金システム。

飲食も現金でチケットを購入しての、受け渡しシステム。

実は私個人的にはこのシステムの方がバタバタとしなくて好感があります。

景観を保持するためか、浴場エリア以外はかなり横長のレイアウト、このため分かりにくい動線があったのかなあと。

もちろんこれはこれで静かに過ごせるリクライナースペースが確保できるのですが。

飲食スペースは広くはないものの、開放感がある吹き抜けのような形でオシャレ。

こんなところでしょうか。

経営的なところを語る訳ではありませんが、上手に運営をされているのがハッキリと分かりました。

重ね重ねになりますが、とにかくスーパー銭湯は風呂だ!とでも言わんばかりの湯風景しおりさん、15年前から変わらずの大満足の高評価です。