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2021-01-01
明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

日中を往来していると、日本のお正月気分をふと忘れてしまうことが多いものです。

本年も中国ネタから始めたいと思います。

12月末からも年末の雰囲気があまり感じられず、クリスマスが終わっても基本的に中国企業は通常営業です。

元旦から3日ほどははお休みですが、それ以外も特別胸が躍るようなイベントもなく、やはり旧暦の12月末、おおよそ1月末から2月に掛けて春節シーズンとなり、日本と違い、元旦は何かをしなければいけない日ではないのです。

私が前職で駐在員だった頃、もう6年ほど前でしょうか、年末に従業員さんから「蘇州で今年オープンした〇〇の施設で、総経理に講演依頼がきています」と言われました。

今では何度か講演を依頼されることはありますが、この時が初めてのことで、自分なんかに何の話ができるのかとドギマギしたことを覚えています。

テーマは当該施設における日中の違いというもので、正直得意テーマでしたが、当時の私はまだ人前で披露できるほど、中国語が達者ではありませんでした。

しかし、当時所属していた企業の取引先でもあったため、依頼があれば自社の宣伝のチャンスでもあり、断る理由はありません。

その後相手先の秘書さんから連絡があり、正式に依頼を受けましたが、ここでちょっとした事件が起きます。

講演の日が元旦、1月1日だったのです。

当時の私は熱意に燃え滾っていて、休みなく駆けずり回ることを喜びとさえ感じていましたが、さすがに元旦と聞くと少し気持ちが萎えてしまったことも事実です。

元旦の早朝から車を飛ばして上海から蘇州まで向かい、懐に忍ばせたカンニングペーパーを使わずに30分ほどの講演会は無事終了、質問コーナーでも多数の質問が寄せられるなど、個人的にも充実していて、お客様も喜んでもらえたのですが、何もこの日でなくとも、、と心の中では思っている自分もいました。

この時だけでなく、実際に中国での元旦はまだ仕事モード、ある人にとっては春節までの追い込み時期でもあります。

日本人だから、と言って断るようなことは、自分としてはあってはならないと思っています。