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2020-06-22
日系企業はなぜ高いのか。

中国で仕事をしていると、いくつかの日本企業との取引があります。

日本企業の良さと言われて閃くのはもちろん商品の品質やサービス対応などです。

一方で中国という市場で戦っていくには、ときに価格競争にも巻き込まれることがあります。

私が知っている日本企業が中国市場で戦っていくうえで、残念だなあと思うのは、価格で戦えるわけがないからあくまで品質で戦う、という寡黙なスタンスです。

これは何も決して誤りではありません。

しかし、多くの駐在員の方が経験されたことがあると思いますが、中国人はその差に気が付くことがほとんどありません。

中国人従業員が気が付かない製品のクオリティに果たして市場が気づくでしょうか。

寡黙なまでに製品の品質にこだわるのは日本人として最早当たり前であり、日系企業の多くは、それをクリアした上で価格を突き詰めていくというステップはとても苦手のように感じます。

私は以前勤めていた機械メーカーの仕事で心がけていたのは、品質は中国製に絶対に負けない、そして技術力を用いて価格を抑える、ということです。

メーカーとして技術力を製品そのものに注力するのは、我々日本人にとっては比較的簡単なことだと思います。

その品質を維持した上で、日本の技術力をコストダウンに結び付ける、より難しいことだと思いますが、そこまで突き詰めてようやく中国の市場で戦えるようになるのだと、私は強く信じています。

もちろん、全く土俵の違うものと比べられるのもたまったものではありませんが、中国では普通にそういうことがまかり通ってしまいます。

弊社は中国においての営業代行業務を行っていますが、製品の質を理解し、もちろん利益を確保すること、そして格安の費用で日本品質のサービスを提供したいと思っています。