私には未だに中国の習慣に慣れないことがたくさんありますが、その一つが報連相に対する認識の違いです。
日本ではどこか報連相が社内営業的な一面も持っているようで、それによって職務能力さえ評価されてしまうことがあります。
中国では結果至上主義、報連相は結果を残すための一つの手段に過ぎないようです。
ということは逆に言うと部下から報連相がされない=上司として報連相をする価値がない。ということにもなりかねません。
それを考えすぎると、今度は強制的に報連相をさせようとしてしまうのですが、そもそも中国人にとっては報連相が面倒なものであり、得意な仕事ではないので不満が溜まってしまうなど、逆効果にもなりかねません。
上司に必要なのは、時に黙って吉報を待つこと、もっと言えば信頼できる人間に信頼が必要な仕事を任せる適材適所の指示を行うこと。
とは言え、仕事が気になってしまってどうしようもないのが、実際の私です。
中国企業に何らかの委託をさせると、残念ながらこうしたケースも少なくありません。
こうしたケースをなくすること、最終的には何かというと自分自身がやることでしかないのです。
これは私もお客様への報連相では大変気をつけていることでもあります。