日本の土地が中国人の富豪に買われ始めたのは、中国不動産バブル真っただ中の2000年後半頃から見聞きし始めました。
今中国人が日本の土地を買うのは何も富豪だけではなくなってきました。
私の周囲でも事業を行っている、富豪、というにはちょっとまだまだかなあと思うような知人が日本の不動産を買いました。
2000万円台後半の中古不動産ですが、ローンも組まずに現金取っ払い。
聞けば日本の不動産の永久的な権利に魅力を持ったこと、中国を万が一追われた先の永住先(こういう考えの中国人は非常に多い)ということです。
日本に住む日本人からすれば景気がいいのか悪いのか、とかく日本の土地は買い占めやすく、資金さえあれば手に入ってしまう制度自体、そろそろ問題になってきてもおかしくないのではないでしょうか。
そんな中今度は日本人の人材を募集する企業が、少しずつ増えているようです。
これも知人の人材会社のⅬ社長から聞いたお話です。
10年ほど前はなぜ日本人の給与は高いのか!と中国人から嫌になるほど質問されたことがありますが、その差は徐々にではありますが、埋まりつつあります。
私の周囲でも3万元、5万元を越える給与を得ている中国人人材が少なくありません。
そんな中で注目を集めているのが日本人の人材です。
正直中国に行ける、中国語ができる日本人人材は多くありませんし、日本の給与ベースよりも要求が高い可能性もあるでしょう。
しかし、それらを乗り越えて日本人の人材に触手を伸ばす企業が出てきているのは事実のようです。
理由としては日本人人材は独立野心が強くなく、比較的企業に従順であることが多いこと。
日本人を雇用しているという企業的価値の向上。
中国人にない新たな視点での企業発展への寄与が期待できる。
などなど。
確かに私も常日頃日本の良さをどうにか中国で生かせないかと考えることがありますが、その中でも間違いなく日本人の人材そのものが仕事において高いクオリティにあることは事実です。
もちろん、中国において何でもかんでも日本人が優れているということではありませんが、ある一定の規模を超えた中国企業にとって日本人従業員にコストメリットを感じることもうなずけることです。