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2020-10-13
改めて通訳の意義を考えました。

先日数社交えてのテレビ会議で通訳さんを交えて日中間で交流する機械がありました。

弊社は今回末席に座っての会議参加となったのですが、数社のうちのメインとなっていた日本の企業で通訳さんが用意されました。

ところが、専門的な会議であるにもかかわらず、通訳さんとメイン企業さんの間では事前に綿密な打ち合わせがあったような様子ではなく、正直に言って感じることがいくつかありました。

まずやはり発言者と通訳の間には事前コミュニケーションが必要不可欠であること。

これまでもいくつも通訳さんのいる会議に参加したことがありましたが、発言者がどんなに素晴らしいプレゼン資料を用意したところで、その効果が通訳で半減されることは珍しいことではありません。

ビジネスではどんな会議であっても専門用語がほとんどの場合で出てきます。

通訳が専門外であることがほとんどなので、専門用語を通訳者が理解することは当然のことですが、それだけではなく、この会議までのプロセス、参加者の氏名やそれぞれの役割を理解しておく必要もあるでしょう。

大勢が参加する会議や、自社を良く見せるためのプレゼン会議などであれば、通訳を二人用意して、聞き役と話し役をつけることも大変効果的です。

同時通訳的に二人を役割分担をすると、会議に参加した人のお互いの待ち時間が少なくて済むからですが、矛盾があればすぐ分かり、通訳の能力を互いに補完できるのでスムーズになります。

通訳の業務とは関係ありませんが、最後に感じたのは海外に駐在する方々は、やはり中国語や外国語が下手であっても、片言であっても相手に伝えられるレベルになることも不可欠であるということです。

たとえ通訳を同行していたとしても、場合によっては自分で発言できるようなレベルでいいと思います。

何でもかんでも通訳を挟んで打ち合わせをしていては、必ず伝えきれない部分が出てくるはずです。

駐在者には重い任務ではありますが、現地語は必ずできるに越したことがないはずです。