混乱の最中に日本へ帰国して10日近く経とうとしています。
中国に毒されている訳ではないのですが、正直あの中国滞在時間においての安心感を考えると、私自身帰国間もないため今はまだ待期期間とされていますが、これからも感染と背中合わせの日々が続くのだろうなと不安に苛まれるものです。
東京では新規感染者が1,000人を超える日が珍しくなく、11月に中国へと渡り12月末に帰国を果たしましたが、それらが全く変わりなく、むしろ増加傾向にある状況に、終わりの見えないコロナウィルスの恐怖を感じます。
Withコロナなどという言葉は幻想でしかないようにも思います。
さて、新年早々暗い話になってしまいましたが、それを非難しても仕方がないので、我々ビジネスマンはそれらを乗り越えていかなければなりません。
日本へ帰国する間際、いくつかの中国人と交流がありましたが、やはり話題の中心はコロナ関連になりがちで、心配な様子で日本での感染者の状況を聞かれることが多くありました。
東京で新規感染者が1,000人を超える日が続いていることを伝えると一様にそれは危ないね、と驚きの声が続出していました。
彼らにとって10億人分の1,000ではなく、例えば北京で1,000人の感染者が出ればすかさずロックダウンになるよ、という声が聞こえるなど、1,000人を超える数値と言うのは最早特定できず、追い切れず、危険信号という印象があるのでしょう。
中国人の人々の反応を見ると、あまりにコロナを恐れているような印象もあり、これが正しい反応なのかもしれないと思う反面、過剰とも思えるような感覚もあります。
それは恐らく報道の在り方や、その強制的な対策に対する恐怖こそあれ、未だ未知なるコロナウィルスへの恐怖が植え付けられていることでもあります。
しかし、少なくとも私が今回体験した中国は平和で自由でした。
このコロナ対策においては、何が正解で何が間違っているかを判断することが非常に難しい反面、中小企業だけでなく大企業の経営者や従業員も、はたまたコロナ禍で職を失った人々の全てが不安な毎日を送り続けています。
ある人は政府を批判し、ある人は穏やかな日々が一変したことに嘆くばかりで一向に前向きな未来を予想するに至っていません。
それを思うと、個人的な結論として中国の今ある現状は日本よりも安心感があることを実感しています。
人々のコロナ感染リスクに対する緊張感の差、実際の経済状況の差、あらゆる感覚の差、それを基に成り立つ経済の差、考えさせられることがたくさんありました。