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2021-02-15
失敗をしないことを良しとする脳科学。

先日、医学会の先生とお話しする機会に恵まれました。

雑談ではあったのですが、私が海外で事業をする者だと自己紹介をすると、逆に色々と質問を受けることになってしまいました。

最近はもう10年近い中国との付き合いで、中国での出来事の様々なことに慣れてしまったのですが、先生にも私が日本人らしくない発想力を持っていると評されてしまいました。

先生がおっしゃるには、脳科学の見地から、日本人は小さな幸福で満足ができる遺伝子を持っていて、先進国の中では珍しく失敗しないことを良しとして、チャレンジを不得意とする傾向にあると言われていました。

確かにどうやら納得できるような部分もあります。

とはいえ私も日本人、小さな幸せで満足できる遺伝子は持っていそうですが、よくよく考えてみると、言い方を変えるとこの貪欲さは中国人には敵わないと思わされるシーンによく遭遇する気がします。

少しのノウハウを習得すると、すぐに独立、起業をしたり、自己の欲求や社会的地位への貪欲さというのは、中国人に勝る日本人は少ないようにも感じます。

一方で中国で出会う日本人の方はこうした貪欲さを兼ね備えている方が、また少なくないようにも思えるのは、吸い込まれるように居心地の良さを感じてしまうからかもしれません。

そう思うと、先生のおっしゃる日本人らしくないというのは誉め言葉なのかは分かりませんが、何となく自分でも納得できる部分があるようにも感じられました。