そんな天内社長に懇意にしていただいたのは、彼が中国を拠点として活動し始めた時期でしたが、遼寧省丹東市を本拠にしていたこともあり、東北三省の温浴施設を中心に企画設計業務をいくつも請け負っていたのもこの頃でした。
遼寧省丹東市の江戸城プロジェクト(高層マンション、温浴施設、飲食店)
遼寧省葫芦島市のプロジェクト(高層マンション、大型ホテル、別荘、温浴施設、飲食店)
遼寧省瀋陽市の暖暖温泉プロジェクト(大型温浴施設)
黒竜江省ハルビン市の湯合宮プロジェクト(大型温浴施設、宿泊施設)
山西省太原市のマリオットホテル(ホテル、別荘型客室、温浴施設)
山西省太原市の湯如意プロジェクト(温浴施設、飲食店)
と、地方都市での大規模開発の飲食店、温浴施設、ホテルなどの企画、設計を中心に活躍をしてこられています。
もちろんここには記しきれない所謂中国の門店と呼ばれる、中小型規模の店舗企画、設計もされています。
私もいくつか様々な面でサポートをさせていただいてきましたが、特に先述の丹東市の江戸城と同じく、遼寧省瀋陽市の暖暖温泉においては、細部にわたるまで施工管理から一任されており、温浴施設のスペシャリストとして手腕を発揮されています。
中国では日本のように設計者に予算を公表し、それに見合った予算での設計企画を行わせることが非常に少ない中で、懇切丁寧に顧客に説明をして、日本流のスタイルでこそ天内氏の設計概念が反映されていたことも事実です。
初期の頃は中国語が不十分であったこともあり、通訳のお手伝いをさせていただいたことがありましたときに、和室の施工を手取り足取り説明をしていたときなのですが、細かすぎる話の内容には通訳として大変骨が折れる作業だったことを覚えています。
笑い話のようなものですが、彼はとにかく職人であり中小企業には致命的な営業が決して得意ではありませんでしたが、この何も基盤のなかった中国東北地方において実績店を見に来られた顧客から顧客をつないで営業をしてきました。
およそ普通の常識人では、なし得ないような物語です。
とは言え決して付き合いにくい職人という訳ではなく、オープンな関係が築けてからは、私にとっては一緒に仕事をしても飲んでも楽しくお付き合いができる普通のオジサンです。
また、今では中国語もかなり上達されていて、現場では通訳をつけずに対応ができているのもレスポンスの速さを実現しており、そうした点も中国で業務にあたるうえでの強みとなっています。
先述のように営業が苦手と言うところもあり、今回弊社ブログ内で記事にしていただく運びとなりまして、また新たに一緒に仕事ができればと考えているところで、天内氏の紹介をさせていただきました。
※私が個人的にも大変お世話になっている先生で、この度この天内設計さんと協力関係を築くこととなりました。
お引き合いが必要であれば弊社HPのお問い合わせフォームから、メールもしくはお電話でご連絡をくだされば幸いです。