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2021-08-26
中国製ワクチンについて。

先日日本製のワクチンの2回目の接種が終わりました。

大方の予想通り副反応がありましたが、そこまで発熱があったりはなく、解熱剤や痛み止めの市販薬こそ利用しましたが、だいたい丸一日で回復しました。

さて、実は私の知人でも中国製のワクチン接種をした人が多くいますが、少なくとも私の周囲では中国製のワクチンではそうした副反応の話をあまり聞きません。

日本の報道でも中国の報道でも、この中国製のワクチンに対する副反応の情報は曖昧なものが多く、中国ならではの情報の透明性に欠ける内容を記事にしているので、曖昧に曖昧を重ねたような記事も多く、実例などもほとんど報じられていません。

中国政府が発表した具体的な例としては2.5億人が接種したというタイミングで、アナフィラキシーの症状は75件だけだったというもの。

それから、6月には10億万回の接種が完了し、年内に80%の接種が完了するという報道もありました。

しかし、中国政府が大手を振って実施するような政策では、中国の報道を鵜呑みにすることはやはりできません。

私の周囲のミクロな話になるかもしれませんが、現実的には今年に入って中国製ワクチンが活発に接種されている様子が、特に春先頃にWechatの朋友圈にも多く発表されていました。

中国国内で数人の感染が報告される度に、各地区でも加速度的に接種が進められたイメージがあり、危機感に煽られて接種したという話はあちこちで聞く、というのが私の知りうるところです。

中国での情報は先述したように鵜呑みにできない側面こそあるものの、感染情報の報道は(現在では)かなり正確であると思います。

その報道の正確さについては、現地の中国人においても同様の認識があるようです。

そのため、感染情報が報道される度に接種に前向きな姿勢を見せる傾向があり、大きな副反応の情報もなければ、実際にそれらも多くないため、あの人が打ったなら私も接種しようかと続々と接種が進んでいることも明らかだと思われます。

今回の中国製ワクチン接種、あれだけ強制的な隔離などを実施する中国にしては珍しく、強制的なものではないようですが、接種自体はやはりかなり進められていると見て良いでしょう。

副反応やアナフィラキシー症状についての人数報告には正確な情報かは判断ができませんが、少なくとも接種数やコロナ感染者数については情報操作が行われているようにはあまり感じられず、また情報操作をするメリットもあまりないように感じます。

中国での報道については、その報道の内容について正確性を判断するというのが、メディアリテラシーにおいて必要だと感じています。