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2020-06-30
中国安新県がロックダウン。

つい先日表題のニュースが飛び込んできました。

安新県と聞いても聞き馴染みがないのですが、良く調べてみると保定市の一つの区内にある場所でした。

保定市と言えば聞き馴染みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

山々に囲まれた場所ではありますが、北京や天津と石家庄を結ぶ交通の要塞で、それぞれに150㎞ほどしか離れておらず、観光業や農産業などで生活水準も低くはありません。

とはいえ、大都市とは程遠いこの保定市の更にその一区画の小さな町がロックダウンされたというのは、大変な違和感があります。

中国政府からは、生活必需品の配布、検疫体制を強化した上での市街地の大型規模のスーパーの開店を約束すると通達が出ています。

その上で、現状については大変な状況ではなく比較的安定しており、PCR検査の実施を進めつつ、市民に対してのより一層の危機管理を促していて、実態はよくつかめないというのが実情ではあります。

大変な惨事となっていないことを祈るばかりですが、また一方でこうした封じ込めが日中両国ともに完全にできていないことには、危機感を覚えるところです。

また、興味深いのは中国における高考(センター試験のようなもの)が近いため、受験生については安全な隔離施設に医者と学校の先生を待機させた施設を用意することも伝えられていることです。

中国においていかに大学受験が重要なものなのかが分かる内容で、実際に死に物狂いで勉強に打ち込む中国の学生にとって、今回のロックダウンの影響は計り知れないものでしょう。