日本という国はやはり島国ということで世界的にも独特な立地にあると言えます。
そのため鎖国に代表されるように、国を単独で見るという保守的な行動が良しとされる傾向が強いように感じます。
と、こんな風に書き始めると一体何のことか分かりませんね。
先日このコロナ禍をテーマとして、いくつかの経営者とリモートで交流する機会があったのですが、とにかく保守的な一手が目立ちました。
それは確かにそうですよ、今回のこのコロナウィルス感染症で多くの事業主が窮地に立たされ、未だ見えぬ出口を前には会社を守るために繰り出す一手が防戦一方になるのも頷けます。
相当な資金力があったり、業界的な追い風がなければ強気の一手を繰り出すのは難しいでしょう。
中国に子会社をお持ちの企業もそうした傾向にあるようです。
私は中国に進出している日本企業を応援する立場にありますので、あえて強気な一言で喝を入れたいです。
そもそも日本のような保守的な国柄でありながら、海外進出を決めた初心は何だったのか、ということです。
ただ単にお金儲けのため?
私はそれでもいいと思います。
企業としての業務拡大、成長戦略?
当然こうした意見もあると思います。
主要取引先が中国に進出したお付き合いの延長?
企業として当然だと思います。
そのいずれに共通していることは、やはり企業として前向きな成長への姿勢であるのではないでしょうか。
確かに多くの企業が窮地に立たされているこのコロナ禍で、中国という飛び道具を持っていて活用しない手はないのではないでしょうか?
中国は幸か不幸か、徐々に経済状況が回復し始めています。
というよりも、強引なまでに経済を動かしています。
窮地であるはずのコロナ禍の最中において、この中国の強気の一手について、冒頭の懇親会でもお話をさせていただいたところです。
中国に進出している日本企業は中国において是非強気の一手を繰り出してほしいと、私はあえて強く主張したいと思います。
中国事業を日本本社のただのオマケにするべきなのか、日本が窮地にあるこの情勢の中で、中国という飛び道具を上手に活用するのかということこそ、経営者としての手腕が問われるのではないでしょうか。