NEWS/TOPICS

2020-06-28
中国の飲食業界の進出現状。

5,6年ほど前から日本人も日本企業も中国からベトナムやタイといった東南アジアに比重を移し始めることが目立ちました。

そういったニュースも目立ちましたが、一方で第三次産業、サービス業はもちろん東アジアに拡大する傾向はあれど、中国自体で成功しているケースも少なくありません。

20年前から世界の工場として成功を収めた中国市場で、それがほとんど落ち着いてしまった現状こそあれど、中国人を対象としたサービス業は決して衰えることなく、むしろ堅調であるという見方はできると思います。

しかし一方で、大規模な店舗運営は今回のコロナ禍などで甚大な被害を受けていることもまた事実です。

我々が提案をしたいのは、中国市場でのハイリスクハイリターンではなく、日本の経営技術を集約し、中国市場でこそのローリスクローリターン経営を、特に飲食業についてはお勧めしたいと思います。

初めての進出であれば生活環境などを含め上海に基盤を置くというのもとても大事な一歩ですが、日本料理など日本式が飽和状態であることはリスクです。

徹底してリスク回避をしたローリスクローリターン、要するに郊外であったり、地方であったり、開発が進むことを加味して店舗開発することです。

ローリターンと言っても、さすがに客単価10元(150円)というわけにはいきません、酒類を提供する形態で120~150元(1,800~2,250円)以上を狙える商圏でも日本料理の商圏が手薄である地方はたくさん存在します。

席数も少なくし、家賃などの運営コストを落とすことは郊外であれば、際限なく可能です。

あとはコンセプト、これさえしっかりしていれば、小型店、郊外店というのはこれからサービス業出店のカギになるのではないかと思います。

一度ゆっくり算盤をはじいていただければ分かると思いますが、中国の地方、郊外でも日本での単価に迫りそうにあり、また上海や日本の都心など比べ圧倒的に家賃が安く済み、なんと言っても人口が多い。

ローリスクローリターン、ローリターンでも集客やメニューによって、ローリスクハイリターンになるサービス業の下地が中国にはあると思います。