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2020-08-16
中国の社会主義と人民、ビジネスでの対応方法。

今日は少し切り込んで話をしてみたいと思います。

コロナ禍を切欠に日本のみならず世界でも、中国での独裁的な社会主義、共産主義への是非について意見が繰り広げられています。

日本人、けではないのでしょうが、自由主義派はその中国の国家の体制について自己中心的な価値判断をしてしまうことが少なくないようにも感じます。

もちろんその逆もありきで、自分が経験した、自分の置かれている環境下と全く異なる異物に対して警戒や、批判的な気持ちになることは致し方ないことだともいえると思います。

一方で中国は、中国人はこの社会主義についてどういう感情を持っているかというと、実際のところ、そこまで深く掘り下げている人というのは一般民衆の中には大変少ないというのが、私の実感です。

そんなことどうでもいいよ、大事なのは自分が楽しく生きること、幸せに生きることだ、とでも言わんばかりに、中国人は自己主義、利己主義であると言えると思います。

私も大学生の時分に、教授から教えてもらったことがあります。

他国を知って他国を批判するのではなく、他国を知って自国のために何ができるか、自国が何をしなければならないかを考えるべきだ、と。

ビジネスをしていると、特に政治の話がタブーになりがちですが、そもそも論としてそれをビジネスの中に放り込む方が無理があるはずです。

しかし、政治と経済が切っても切れないのもまた事実で、政治によってビジネスが振り回されることも少なくないのが大きな矛盾点でもあります。

さて、話を元に戻します。

既に結論は出てしまったかのように思いますが、こうした政治問題において、最も無意味なことというのは、自由主義としての意見を社会主義の中国にそのままぶつけても意味がないということは、理解せねばなりません。

もちろん私も愛国心があるかどうかは別ですが、日本人としての政治に対しての気持ちは持っています。

しかしそれを披露していいことなどこれっぽっちもない、というのが結論でもあり、政治家でもない以上、日本で中国での経験を披露することも講演会出ない限りはムダかもしれません。

せいぜいブログでこうした思いを吐露することくらいが関の山であり、やはり経済側は少なくとも政治干渉、政治評論がビジネスのためになるとは、私はとても思えません。

中国では、上に政策あり、下に対策あり、というビジネスの基本とも言える言葉があります。

増値税のルールがコロコロ変わったり、街中で突然信号が現れたり、目まぐるしく変化を遂げていく政策の中で、どう対応していくのかというのは企業にとって大変重要なことです。

時にはルールの抜け道を探すこともあり、時にはそれを大いに活用することもあり、それこそが中国で生き抜く術でもある訳です。

私が知っている中国ビジネスのベテラン日本人は、中国政治について語ることはほとんど見たことがありません。

時に徹底して無知で馬鹿な素振りさえして、相手の懐に飛び込むように戦っているのです。

批判するよりまず自分が有利になれるように、それにどう対応するかを考える。

中国にハマってしまうビジネスマンの多くはここを楽しんでいるように思います。