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2021-05-09
中国のブラック企業。

ブラック企業という言葉が世に出てから随分と経ちますが、その定義はなかなか曖昧です。

今回はそれを労働時間や労働環境という点に絞って考えたとして、中国でのそれはどうなのでしょうか。

私の経験上の観点ですが、明らかな法外な労働時間を強いたり、劣悪な労働環境であるケースが中国にも確かに存在します。

もうずいぶん昔の話ですが、とある地方都市の中国企業で通常の8時半頃から出勤し、夜は10時11時まで当たり前のように従業員さんが働いている企業とお付き合いしたことがあります。

当時の上海で経営を管理する立場にあったのですが、定時になればタイムカードの打刻に列をなすような状態だったので、そのモチベーションたるや羨ましいと感じないでもなかったのですが、聞くところによると残業代の未払いなどの問題も多く存在していて、明らかなコンプライアンス違反が散見されている状態でした。

中国の場合、ご存じの通り転職が頻繁であるので、当然そのような企業では離職者も後を絶ちません。

また実際の商取引先だった訳ですが、肝心の企業間での支払いもかなり悪かったことを覚えています。

中国では未だにここまで酷くはないにしてもコンプライアンス意識の低い企業というのが多く存在します。

従業員さんを大事にしない企業は実際に商取引でのコンプライアンス意識も低いというのが一般的に言えることで、この点は日本でも中国でも同じようなことが言えそうです。