先日からいくつか見ている危険な手口を紹介します。
日本でもそうですが、中国では特に法定代表人の権利と義務が大変重要な位置づけにあります。
特に最近は利用した悪質な手口がいくつか見受けられました。
それは、小量の株を誰かに持たせ、実際に企業の業務にほとんど影響力のない、もしくは全く無知の人間を法廷代表人に仕立てることです。
進行中の話なので具体的には話せませんが、2件同様の手口がありました。
一つは1%の株を従業員に持たせ、彼を法定代表人にしていました。
99%はみんなが知る会社の顔である老板が所有しているのですが、彼は実際のところ法定代表人ではないということになっています。
もう一つは2つの投資会社が株主となっていて、そのうちの割合の少ない投資会社の更に株式保有数の少ない者が法定代表人となっている例です。
このどちらにおいても、危険なのは何よりもこの法定代表人として名義貸しをしてしまった本人なのですが、取引先にこのような現象が起きているのは大変危険なサインでもあります。
大企業ともなれば複雑な株主の相関図が出来上がりますが、中小企業でもそのデータバンク内に、現場では見聞きもしない人物がい足りすることが少なくありません。
それらを全て把握することは困難ではあれ、それでも全体像を理解していないと後々取引に支障をきたす可能性が高いとも言えます。