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2021-03-26
中国で代理店制度を敷く日本企業は生き残れるのか。

久しぶりの更新となってしまいましたが、知り合いの中でこんなテーマで語らう機会がありました。

中国には代理店制度を採用するメーカーが多くありません。

なぜなら中古なり新品なりがネットで溢れてしまっていて、また模造品などのリスクがあるからではないでしょうか。

それに勝手な動きをしてしまう企業も多く、管理することも難しいというのも正直なところかもしれません。

私の知り合いの中国人に聞くと、だいたい代理店のイメージというのは無駄な中間利益を搾取されるという印象も多いようです。

これは中国の商流で、紹介者がマージンを要求するケースが多数存在し、こうしたことからの印象にもよるかもしれません。

一方で日本から進出するメーカーとしては大量発注が欲しい訳で、代理店制度を幅広く展開することで販売ルートの確保とコスト削減ともなるので好まれています。

しかし、結論から言うと、ユーザー側がそれを望んでいないことからも、代理店制度はなかなか結果を出すことが難しいと言えます。

日本では日本の手法で、中国では中国の手法で挑む方が結果が当然出やすいことも事実ですが、距離的にも近い両国間での商流に矛盾が生まれるリスクも確かにあります。

それぞれの良さを上手に活用しながらも進める必要がありますが、代理店制度のみに頼る拡販方式はやはり難しく、実際に大手メーカーでも直販を行うケースが少なくないようです。