弊社でお取引をする企業様の社長から、中国に出向してもらう駐在員の素質は何かあるのか、と尋ねられました。
私自身8年間も駐在員として中国に出向していたので、色々と思うところがあります。
中国駐在員や中国でビジネスをする人には変わった人が多い、というのは、日本人の中では実際によく話題になるところです。
予めお断りすると、ここで言う「変わっている」というのは何か仕事上の欠点があるとか、劣っているという意味ではありません。
そもそも人間は千差万別、何を持って普通だとか、変わっていると呼ぶかも疑問ではありますが、(恐らく自分を含めて)変わっている人だなあと感じる日本人と接触することが、確かに中国では多いように感じないでもないです。
その原因は何なのかと言われると、私自身の経験でもそうなのですが、中国の駐在員時代の知り合いなどに日本でお会いすることがある時には、意外なことに中国で感じた違和感のようなものがないのです。
要するに中国にいる、異国でビジネスに取り組む際の自分の心の持ちよう、そしてもちろん相手の仕事への取組みも異なる訳です。
恐らく変わっている、と感じることは、日本でビジネスをすることと、中国でビジネスをすることの差異そのものでもあるような気がするのです。
そういう意味では何よりも臨機応変、は大事な素質の一つかもしれません。