見える化という言葉、もう既に日本では死語に近い言葉かもしれませんが、やはりビジネスのミクロに目を向けると非常に大切なことで、なかなか実施するのが難しいことでもあります。
中国で、こんなことがありました。
とあるお客様からのクレームで、先日の緊急対応後にいくつか違和感があるという問い合わせ。
現場に聞くと、議事録が残っており見せてもらうと、緊急対応に行ってきました。の一言が記録されています。
緊急対応をした内容はどうだったかと聞くと、それは聞いていませんとの回答。
愕然とするような中国あるあるでもありますが、ガッカリしていても始まりません。
どう対策できるかを考えましょう。
上長の責任としてはそのような会議にリーダーシップを持った人材を投入しなかったことでもありますが、日報などでも行ってきた、やってきた、見てきた、というさながら日記のような状態での報告も多いのが実情です。
それに対する対策は不断のチェックでもあり、やはり報連相が苦手な中国人でも取り組みやすい雛形を準備すべきであるということでしょう。
日系企業の報告書などの雛形を見ると、日本で使用しているものをそのまま中文に訳しているものが多く、正直細かすぎて機能しないケースも少なくありません。
端的に、いかに簡潔に表式を整えるのかというのは、中国において非常に大切かとも思われます。
日本の良さを生かしつつ、それをどう中国で活用していくのかというところまで目を向ける必要があるようです。