実に数か月ぶりに中国の地に足を踏み入れることとなりましたが、再度の規制が少しは広がっているかと思いきや、そんなことはなさそうです。
町中でのマスク着用率は2割から3割程度といったところ。
通勤ラッシュはいつもより気持ち緩やかな気がしますが、それでも学生から会社員まで主要道路はかなりの活気です。
飲食店は初期の出控えが響いて閉店したところは多いが、その後何度か訪れた多少の規制で閉店に追い込まれるケースは多くはないように思います。
好調な店舗展開ができていたお店については、夏場にかけて客足が少し回復したことで、今となっては閉店にまで追いやられるほどの痛手が続いているような状況ではない、そんな印象です。
中国のコロナ禍による影響はほとんどない状況にまで大きく回復しているのは間違いないといえます。
一般人にとっても、このコロナ禍の回復で政府の対応を称賛する傾向が圧倒的に強いようです。
私が住む地域でも最近開発された新しいショッピングモールは賑わいを見せていて、屋外では露天の出店も出ていて人々が楽しむ姿が見られます。
とはいえ、心底このコロナから解放されたと見る向きは弱く、気が抜けない雰囲気はところどころに存在しているのもまた事実です。
例えば公共交通機関は今もってなおマスクの着用が義務付けられていますし、いくつかの施設においては体温を計測した後に入場ができる体制をとるケースもあります。
それでも一度日本を経由して再び中国へ入国した私としては、日本と中国の明暗が明らかだと感じざるを得ません。
日本では第三波などと声高にニュースで叫ばれていますが、個人情報の管理などに問題があるとはいえ、ズルズルと展開する状況は経済にとっては大変な痛手でしょう。
どのように舵を切るのか、重要なタイミングと言えそうです。
最後に日本のニュースにあるような、中国でコロナ感染者の個人情報が漏れていることに対しての懸念の声はかなりわずかである印象。
ネット上ではそうした批判の声も上がっているかもしれませんが、それでもコロナ禍が抑えられていることに対する、称賛の声が圧倒的と言ってよさそうだと、個人的には強く感じられます。