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2021-02-23
中国での投資案件から紐解く中国の投資現状。

以前にお付き合いのあった投資家さんから久しぶりに連絡があり、小規模岩盤浴施設への投資をしませんかと打診をいただきました。

投資自体に興味はなかったのですが、どのような計画を持っているのかだけは聞いてみることにしました。

内容としては決してプロの収益計画ではなく、実際の内容にも疑念を抱く点がいくつもあったのですが、これらは中国ではよくあること。

もちろん相手は大真面目でしたのであまり否定しすぎることなく聞いていました。

彼の投資プランの主たる目的はフランチャイズ展開。

某所で100坪(330m2)ほどの専有面積で岩盤浴施設を小投資で実現し、人気が出ればフランチャイズ化を展開していくというもの。

事業計画を見せてもらうと確かに大当たり(フランチャイズ化)ができればよいのですが、そもそも1店舗目、2店舗目単体で事業が成功するのかどうかが大きな賭けです。

しかし、特に彼らのような中国人の小金持ち投資家さんは、こうした当たり外れの大きいギャンブル性のある投資が好きで、あちこちでそうした話をよく耳にするものです。

そして日本人であれば、そもそも岩盤浴という三密を伴う事業の展開には疑問を持ちますが、彼曰く全く問題ないとのこと。

ワクチンがあれば全く問題ない、日本のような三密を気にすることはない、とのことで、むしろ投資と運営を懸念しているのでその点で、知恵を貸してほしいということでした。

確かに中国ではソーシャルディスタンスや三密などの日本でかなり意識させられる行動意識がほとんど感じることができません。

大規模な規制がしっかりしていれば問題ない、という発想が根強いように感じます。

いわゆる集団的な隔離対応や、ワクチンについても盲目的に信用されている傾向が強く、それに基づいて投資の方向性にも問題ないと結論付けられているのが彼の言い分でした。