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2020-12-24
中国でのタブー。

重慶へ出張へ行った際の話ですが、お世話になったある個人オーナーのZ社長とかなり仲良くなることができました。

ご自身の意見をハッキリと言われる方なので、こちらもガッツリ本音で切り込んだことが良かったのかもしれません。

本題とは異なりますが、まずこうした最初のタイミングでのオーナーとの接触で私が着目するのは、日本人としてのアドバンテージがあるのかどうかという点。

例えば社長が日本通であったり、日本好きである場合、どんなに多忙な中でもわざわざ打ち合わせに顔を出してくれたり、送迎をしてくれたり、往々にしてそういう場合の営業的な手ごたえは悪くありません。

そんなアドバンテージを利用するのは何だか憚られるような話かもしれませんが、それでも私はそのスタートのタイミングがどれだけスタートラインより前で出発できるのかは私の最大の武器を利用するべき場所だとも感じます。

言うなれば中国において日本人であるということは、何よりも最大のマイノリティです。

そんな今回の出張の中で最大の失敗は個人的な話をしていたときのこと。

Z社長から、あなたは中国での経験が長そうだけど、こっちに友達はいるの?と聞かれました。

仕事関係が多いのですが、それなりにいると思います。台湾人の友人が多いのですが、彼らの国とは習慣も似ているので。

と言ったところで、相手の表情が曇ったのが分かりました。

私はあろうことか、台湾を、国、と表現してしまったのです。

昔日本で営業マンをしていたときに、先輩社員から、野球と政治と宗教の話はお客さんとしてはいけないと教わりました。

いずれにおいてでも、個人の思想や考え方が大きく反映するので、そういう話題を持ち込んで得することはない、ということです。

Z社長は笑ってやり過ごしていましたが、こちらとしては冷や汗をかいてしまいました。

ついつい盛り上がっていっぱい世間話をしていたのですが、ああしまったなあと思わされた出来事でした。