最近はリモートによる会議だけではなく有識者による講演会も多くあるようです。
つい先日ヒアリング側として参加したのですが、その後ひょんなことから、とある大学生向けのリモート講演会でなんと講演側として参加させていただき機会に恵まれました。(講演の具体的な様子はまた許可をいただいてからにします)
交通費も必要ありませんし、以前から深いお付き合いをさせていただいた大学関係者の方のお話だったこともあり、短い時間ではありましたが参加させていただきました。
ほんの十数分のことでしたが、やはりこうした機会は日常にはなく、何かお役に立てるような話ができるかと考えながら、リモートとはいえ大変緊張させられました。
その後、簡単な質疑や、用意したアンケートにお答えいただいたのですが、興味深かったのはその内容です。
社会人の先輩として、辛かったことはありますか、苦労したことは何ですか、失敗談を教えてください。
こうした一般的にはマイナスと捉えられがちな質疑が多く見られました。
失敗を成長の糧にする、とか、乗り越えてこそ成長できる、とか、私はそういう昭和な考え方が好きなタチでしたが、今の大学生は少なくともアンケートの質疑を見る限りそうではないんだな、と感じさせられました。
素直に考えれば確かにそうです、人間みな苦労をしたいと積極的にはなかなか思えません。
偉そうに私が語ることでもない気がして返答に困ってしまいました。
彼らからしたら、それだけブラックボックス化した就職社会の核心部分に不安を抱いていて、ブラック企業や過労死に代表されるような報道やネットニュースを見ていて、数年後に待ち受ける社会人としての楽しみとかやりがいを前向き捉えることが難しくなってきているのかもしれません。
むしろ今の日本の社会が、彼らの想像をマイナス方向にどんどんと引っ張っているのかもしれない、と逆に考えさせられてしまいました。
大きな刺激になりましたし、勉強をさせられたのは自分のほうだと感じさせられた貴重な経験となりました。