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2020-09-24
ベトナムと中国。

ここ2、3年、中国経済が以前よりも落ち着きだしたこともあり、今度は東南アジアからの商談依頼などが増えているかと思います。

実際に私のところにもベトナムやカンボジアといった東南アジアの案件を見聞きするようになりましたし、そうした地域に出張されている知人も少なくありません。

そういう知人から話を聞くと実際に中国に似たような雰囲気を感じるのもまた事実で、計画性がない、ワガママで商談が強引などの話は枚挙に暇がありません。

結局海外で仕事をするということは、簡単ではないということでしょう。

どういう訳か日本の世論でも中国はリスクがあるので、東南アジア諸国へ進出したほうがいいなどという声もありますが、まだまだ発展途上ということもあり、生活環境も治安も良くありません。

私も過去にベトナムのハロン湾という景色の美しい場所で少し仕事をさせていただいたことがあります。

実際にベトナムの庶民の方々に触れ合えば素直で優しい人間性を感じましたし、ずっと住むにはちょっとハードルが高そうですが、出張へ行く分には少しリフレッシュもできてしまったのも事実です。

ところが、商談はそうも言っていられません。

人間性は素直で接しやすいかもしれませんが、ビジネスで話を置き換えれば、真面目すぎるというか、そこは我々専門家に任せてほしいなあと思うような点まで根掘り葉掘り聞いてきました。

それなのに、先回の打ち合わせの内容は把握されていなかったりと、約束事を守るのはなかなか難しいようでした。

私は中国での経験が豊富とは言え、やはり中国を離れれば丸っと日本人に戻ってしまいますから、フラットな状態でビジネスの本質部分に触れると、結局は、あれ、これって中国と似てる。。と感じてしまう訳です。

まして英語が得意ではないので通訳をつけて交渉をしていたのですが、詰めの部分ではまた細かい話に戻ったり、先回と同じ内容の話をさせられたりと、なかなか進まずに、恐らく相手も相当イライラさせてしまったかもしれません。

それもこれも、結局のところ日本人が細かすぎたり、きちんと仕事をする自身があることで契約書やその説明が曖昧になってしまったりする傾向はあるのかもしれません。

そういうときは、ふと中国ビジネスモードに切り替えてこうした危機を乗り越えましたが、時間にルーズだったりと部分的には中国人が見え隠れしているようにも感じたことを覚えています。

様々な経験と場数を踏むことは、こうした海外での交渉事でも有利に運べることが多いと思いますが、そういう意味では中国という舞台は世界に通用しそうな気がしないでもないのです。