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2021-03-02
フランチャイズ(FC)と中国。

日本では近年副業に注目が集まり、株式売買などにも注目が集まっているようです。

中国ではお金を稼ぐことに貪欲とでも言いましょうか、副業のチャンスさえあれば、株式売買だろうが具体的な投資でも、副業にトライする人は多いように見受けられます。

そんな中で今日はフランチャイズという形式が中国でどのように受け入れられているのかを書いていこうと思います。

実は中国でもこのフランチャイズ形式の経営方針は魅力的なものと考えられているようです。

先日のように知人から持ち掛けられた投資話でも、後々の目標はフランチャイズ化。

投資がいらず、ノーリスク、急激な発展を遂げることができると考えられるのでしょう。

とはいえ、フランチャイズと認めてもらえるには実力が伴わなければ成り立ちませんし、当然のことながらノウハウがなければ成立しません。

そして、もう一つ大きな問題があります。

それは中国の投資家さんは基本的に何でも口に出して自分の思い通りにやりたがる傾向が強い、ということです。

もちろん日本でも同様の傾向は無きにしも非ずですが、最終的には信用関係の中で、専門家に委ねることが最も成功に近いと考えるケースが比較的多いように感じます。

フランチャイズ化の維持には、フランチャイジーとしての基本的な理念、曲げられないノウハウが存在し、ブランド力を落とさないようにすることが大切だと考えられているため、時に双方の方向性に矛盾が生じることがあるでしょう。

一方で既に成功を遂げている有名大衆チェーンホテル(汉庭,锦江)、以前に何度も記事にしている瑞幸咖啡などは驚異的なスピードで店舗拡大しているのはご存じの通り。

しかし、これはあくまでもほんの一握りでしかありません。

結論を言うと、中国においてのフランチャイズ化は、とんでもない労力が必要になること、当然実力がなければ認められないことということ、断固とした理念を曲げないだけの強さも必要でしょう。

中国でのフランチャイズ化、その成功へのハードルは一筋縄ではいかないということでもあります。