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2020-08-01
パチンコ店でのPOP翻訳作業。

先日こんなご依頼をいただきました。

日本のパチンコ店でお客様に展示するPOP類に英語中国語での文面が正しいか、翻訳してほしいとのこと。

確かにPOPや注意書きなどの外国語が増えてきていることを、日常生活でも実感されることが多いと思います。

中国語が得意な私でさえ日本にある中国語の注意書きに違和感を覚えたり、中にはついつい笑ってしまうようなものもあります。

逆に中国で生活をしていて日本語のPOPや注意書きなどで信じられない日本語に変換されているのも目にします。

酷いのは日本料理店での日本語が滅茶苦茶だったり、食べる気にならないような翻訳だったりすると、確かに印象は良くありません。

中国の日本料理屋さんの場合、日本語のメニューがある種ステイタスになっている部分もあって、日本語が分からないお客様からすると、おおこのお店は日本語も展示されているぞ、日本人が認めた味なんだなあ。などと勘違いさせる手法が込められているようにも感じます。

その正誤性は確かにお店側にとっては場合によってはどうでもいいのかもしれませんが、それでは本末転倒です。

なぜならその注意書きや警告、広告は、店舗に来店する方へのアピールする必要のあるものです。

それが日本語が分からない外国人の方が見て分からない翻訳内容では、その広告自体が意義のないことになってしまいます。

広告や宣伝目的の翻訳ならまだしも、警告、注意書きの翻訳が誤っていたら、これも大変なことです。

例えば今回のパチンコ店さんでは、出玉の移動は禁止です、とか、手の消毒を必ずしてください、自分の台を他者に渡す行為が禁止です、と言った店舗を運営する上で非常に重要な要素がありました。

それらが間違っていてトラブルになろうものなら、その掲示の意味さえなくなってしまいます。

今回のパチンコ店さんでも自前で作った翻訳のPOPが既にあったのですが、確かにパチンコが子供が遊ぶゴムパチンコで中国語翻訳されていたり、玉も野球の球などと同じような表現になっていたり、場合によっては誤解を招きかねない誤翻訳が多くあり、これでは危険でしたよ、と思わずアドバイスもしておきました。

インターネットでの翻訳ツールは確かに便利なものですが、店舗運営に関わるような翻訳で誤りがあっては大変です。

やはりこうした細かい点かもしれませんが、お客様視点で店舗を運営していれば、より正確さを持って接客をしなければならない、という意図を感じました。

特に今では外国人のお客様がパチンコ店のみならず、様々な場面で出くわすことが珍しくありません、旅行だけではなく日常滞在している外国人の方は特にそうしたところがキチンとできているということは、心地の良いことに間違いありません。

翻訳文が自分の母国語で誤りがあれば、面白いと感じることもあるかもしれませんが、やはり気持ちのいいことではないと思います。

今回はほとんど無償のような形でやらせていただきましたが、こうした細かな店舗の翻訳文に着目をすることは安全な店舗運営、外国人のお客様を万全な体制でお招きしたい、という意思表示として、正確な翻訳は一つの大事なことでしょう。