とあるセミナーに参加させていただきました。
上司や先輩社員としてどう自分が成長するのかというテーマがありまして、それがよく考えさせられるものでした。
昭和世代の私から、平成時代やこれからは令和時代の後輩を抱える時代になってきたのは勿論、よく考えれば後輩だけではなくお客様にも平成世代の方も増えてきました。
昭和世代といっても、まだまだ若いと思っていた自分も中年に差し掛かるところで、昔先輩からよく言われていた「今時の若い者はなあ・・」なあんて言葉を自分がついつい口にすることも出てきました。
いつの時代も常に繰り返しているなあと実感する訳ですが、時代の移り変わりが激しく、多様化の時代ですので器用な人材も多い印象の平成世代かもしれません。
中国でも数年前は90年后と呼ばれる、所謂ゆとり世代に該当するような言い回しがありました。
90年世代生まれを指して言うのですが、これらもパソコンからスマホや携帯電話など便利さの中に生まれた世代への言葉で、皮肉として使われることが多かったですが、日本より更に変化が激しい中国においてはジェネレーションギャップもそれ相応に激しいと感じます。
さて、そんな中、コメント力のお話です。
日本においては特にパワハラやモラハラに代表されるような、言葉に気をつけなければいけない時代になりました。
それは過去にもあったはずなのに、何となく先輩や後輩という上司と部下の権力関係によって理不尽に消化させるべきもので片づけられていました。
ただ、仕事を効率よく進めるためには、先輩後輩、上司部下の関係性も非常に重要で、激しい言葉を使わなくなったとしても、重要なポイントは変わらないとのこと。
時代が変わっても結局は言葉や姿で尊敬させられる、慕われる人こそが社内を円滑にそして向上心を持たせられるチームにできる理想の上司像なのです。
そこでのポイントに上げられたのが、所謂コメント力。
部下が成果を上げてきたことに対して、反応してあげることは勿論、そこでどういうコメントができるかで本人のモチベーションも変わってくるのです。
例えば野球のイチローさん、取っつきにくい印象もある彼ですが、その言葉に深いものが多いのは知られるところです。
経験値に裏付けされて見るもの聞くものにプラスアルファを与えているので、彼の場合はその偉大過ぎる実績が更にコメントに箔をつけるわけで、私のような凡人が同じ言葉を発したところで、相手は感動しないかもしれません。
要するにコメント力があるとされるイチローさんの言葉は彼が発するからであり、彼のコメント力の高さは彼が彼なりの言葉であるから聞き手に響く訳です。
とすると、彼の素晴らしいコメント力は、コメントそのものだけではなく、彼が彼自身発するべき言葉と、そして聞き手がイチローさんに言ってもらいたい言葉を分かっているという分析力でもあるのです。
自分の立場にあった、同時に聞き手に合わせた聞きたい言葉をなげてあげるコメントは、褒めることでも叱ることでも相手の胸にすっと入る言葉を考えて伝えらることができる。
それはいつの時代も変わらず、大事なことです。