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2020-12-30
よく考えると怖い話。

先日行った日帰りでの重慶出張、さすがに上海から重慶へ飛行機で3時間前後必要な都市の行き来で往復はなかなか大変でした。

出張から帰宅して2日後の夜10時ごろ、電話が鳴りました。

表示には重慶市とあります。

微信がほとんどの交流ツールである今では、見慣れない町からの入電だったり、上海市であったりすると勧誘電話がほとんどですが、流石につい最近滞在した重慶市であればと感じました。

これはZ社長からか?それともZ社長の秘書かな?と思いながら電話を受けると思いがけない相手からでした。

「重慶市の○○派出所のものですが、あなた先日重慶の○○地区に来ましたね?」

全く予想しない相手からの電話に一瞬たじろいでしまいますが、それでも詐欺電話である可能性もあると感じ、慎重に対応します。

相手は名前や身分証、重慶市○○区の滞在先、顧客先などの情報を聞いてきます。

「すいません、あなた本当に派出所の方ですか?私の携帯電話を知っているのに身分証も知らない、何の用です?」

と相手の話を遮って応対します、もちろん全て中国語です。

「今はコロナ禍で人々の動きを調査しているのです、ご協力ください」の一点張りです。

確かに私の滞在先やその程度の行程を話したところで何の詐欺でもあり得ません。

外国人なので身分証はないことなどを伝えましたが、今度は入国の日時や隔離の有無、PCR検査の有無などを聞いてきました。

妙だなと感じながらも、私は緊張感を持ちながらそれなりに真摯に対応し、相手からも最後はご協力ありがとうございました、と電話をブチっと切られました。

それでもよくよく考えてみたら、私は重慶市の飛行場に着くや否やお客さんが送迎してくれているので、目的地の現地で食事もとることがなければ、何かの買い物もしていません。

そうなれば私が重慶市に滞在したことは分かったとしても、○○地区に滞在した記録がどこから出ているのかはサッパリ謎です。

スマホのGPS追跡としか考えられないのです。

これは振り返ると恐ろしい話で、なぜ私がターゲットになったのかは分かりません。

こうして私は再び一時帰国をしていますが、妙な騒ぎに巻き込まれずに助かったと感じる一方、何とも言えない不安が巻き起こります。

私はこうしたことには比較的慣れっこというか、致し方ないと感じる部分がある一方、チャイナリスクを企業として考えていた場合、自社の従業員が何かの事件に巻き込まれるリスクを考えれば、アウトソージングに頼る部分は必要かと逆にビジネスチャンスに捉えたほどでした。

リスク管理とアウトソージング、是非弊社にもご相談いただければと思います。