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2020-10-01
ついに東証のシステムまで。

日本という国は今後、IT分野での遅れで大きく経済が低調する可能性さえ危惧されるのではないか、というほどの大事件です。

先日から迷惑メールが増えている、ネット系詐欺が増えていると注意喚起をしていましたが、ドコモ口座の件に加えて東証システムの異常と、インターネットにまつわる弱点を露呈しまくっているような状況が続いています。

そもそもドコモ口座の件でもそうですが、中国であれだけキャッシュレス化が進んでいるのは、もちろん中国という国自体の特徴でもあれ、やはりセキュリティがきちんとされていることもその理由でしょう。

例えば今回のドコモ口座で問題になったような、銀行口座と端末の紐づけに至っては、何か私が悪いことをしたかのように確認事項が多い中国のキャッシュレスへの紐づけ。

口座そのものと、身分証、携帯電話の使用者までが一致することを証明するのはなかなか難しいことです。

それが外国人ともなれば、銀行口座を漢字名で取得していたりすると、身分証であるパスポートは英字での登録となっているため、一致しません。

そのため銀行へ行って既存のカードを英字に名義変更しようと思っても、その英字と漢字の人物が同一だとする証明をしなければなりませんが、途中でパスポートを変更していたりすると、パスポートナンバーでの照合もできないため、完全に紐づけが不可能になります。

中国の銀行口座のオンライン決済も、以前は会社のものでしたらUSBキーが3つもあり、申請、確認、決裁を3つのキーで行わなければなりません。

私が使っている建設銀行の個人的なインターネットバンクも、通常のキーボードとは別の画面が表示され、それによってパスワードなどを打ち込み、あらゆる決済時にはスマホにセキュリティコードが送られてくるためなりすましも不可能です。

細かいことは分かりませんが、これらは全てネット上での詐欺防止をしていて、中国では人が騙されることはあっても機械やシステムが騙されることはほとんど聞いたことがありません。

日本国内で治安が良く、平和であることは何事にも代えがたい幸せなことですが、あらゆる国からアクセスできる状態の今、日本のセキュリティ問題は大きな影響を与えるのではないでしょうか。

少なくとも東証システムの異常については、世界から冷ややかな目で見られることは間違いありません。