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2020-10-14
お金の切れ目が縁の切れ目。

残酷ですが人生においては、このお金の切れ目が縁の切れ目、というのは、とても大事なことだと思わされることがあるのではないでしょうか。

なぜ突然このような話をしたかというと、40代を目前にすると色々なことに新たなスタートを切ることがあるからです。

考えたくないことですが、両親の年齢が高齢に近づくことでの遺産問題、家族を築いていれば子供が学校に入学したりの学費、マイカー、マイホームを手に入れるケースも多いでしょう。

人生においての過渡期ということでも、様々なお金の話題が尽きない時期でもあるかもしれません。

中国でも同じような言葉はあるのですが、その感覚は日本人からすればかなり特殊で、親しき人には簡単にお金の貸し借りをするシーンを見聞きします。

社内でそうしたことが行われていることを以前は厳しく禁止していたこともあったほどです。

当時の中国人社員のAさんは子供の出産に伴い、同僚のBさんからBさんの給与の3か月分程度に当たる資金を借りていました。

なかなか返してくれないAさんの件で悩んだBさんが当時現地の責任者であった私に相談してくる、というようなケースも度々ありました。

話はどんどん連鎖していきますが、こうした感覚を持ち合わせているので、支払い遅延にもつながっているのではないかなあ、と私は感じています。

中国での債権回収が滞ったときに、クライアントの最初の支払先は何も関係性が良い企業に対して、ではないということ。

むしろあれこれとやかましく(当然のことなのですが)催促してくる企業を優先に支払いをし、前述のようにクライアントとの関係性が強固な場合は、友達だろ?待っててくれよ、という感覚があるように感じます。

この感覚、日本人の私には理解できない点が多いですが、クライアントからすればその信頼関係があると思っていた相手から訴訟を起こされたら、逆に金の切れ目が縁の切れ目と感じることもあるようです。

クライアントからすれば関係性が良ければ良いほど待ってくれるはず、負債を持つ側からすれば、訴訟事になれば、今後の関係性が崩れる。

そういう逆説的な感覚が日本と大きく異なるような気がしますね。

そういうところこそ、まさに中国が面子社会と呼ばれる所以かもしれません。

しかし、現実問題、回収すべきお金は回収することが企業としては当然大事なことで、感情では企業は評価されません。

お金の切れ目が縁の切れ目、そんな困難に直面している日系企業さんは是非弊社へご相談をください。